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皇后エリザベート "シシィ"のホロスコープ

こんにちわ。shihoです。

ここしばらく、ホロスコープの読み解きに没頭してました。

というのも、先日たまたまアストロ・データバンクで、
エリザベートホロスコープを発見したんです。

ミュージカルや宝塚がお好きな方なら
よくご存じのあのエリザベート、シシィです。

まさかシシィのホロスコープに出会えるとは・・・

以前、宝塚の『エリザベート』が大好きだったので、
ぜひホロスコープを読んでみたくなりました。

そのまま読み進める形なので長文ですが、
よければお付き合いください♪

エリーザベト、愛称シシィ(1837年‐1898年)
バイエルン王国ミュンヘンの生まれ。

オーストリア=ハンガリー帝国の皇帝、
フランツ・ヨーゼフ1世の皇后です。

太陽・月・アセンダントから読み取れる個性

まずは太陽から。山羊座なんですね。4室にあります。
自分の居場所で役割を果たし、貢献する生き方。

6室にある魚座天王星とはセクスタイル
あらゆる枠を取り払った進歩的な考え方で仕事に取り組む。

独立心と改革精神をもって責務を果たしていく人、といえそうです。

月は蠍座で3室です。
誰よりも深く愛情を求める反面、
感受性が鋭く、あまり本心を明かさないところがあります。

同じ蠍座土星と3室でコンジャンクション

周囲の人に対してやや身構えるところがあり、
内向的になりがちのようです。
一方、一つのことを粘り強く学ぶ努力家、ともいえます。

6室にある水瓶座の金星とスクエア。
日々の習慣に、快適さや美しさを過剰に求めます。
かなり独自の流儀を貫くところがありそう。

少し誤差ありますが、魚座天王星ともスクエア。

型にはまらない自由な仕事の仕方や環境にこだわり、
発想が斬新すぎて、周りに理解されにくいかも。

周囲に打ち解けない3室の内向的な月と、
自由で常識破りの金星&天王星とのコントラストが際立ちます。

アセンダントは乙女座、木星コンジャンクション

寛容でゆったりとした雰囲気を持ちつつも、
細かな点に気が回る、完璧主義な人という印象を与えそうです。
ただ、細かいところにこだわりすぎて、気が休まらなかったかも・・・

水星・金星・火星から読み取れる個性

アセンダント乙女座のルーラー、水星は山羊座で5室です。
現実的に物事を理解し、判断する能力を持ちます。

同じ山羊座の火星がコンジャンクション
とても頭の回転が速く、次々とアイデアが浮かぶ人。

楽しみごとを自分で企画する衝動に駆られやすく、
いつも頭の中が忙しい人かもしれません。

1室にある乙女座の木星がトラインなので、
持ち前の知性を生かして、前向きに実行していける人のようです。

8室にある牡羊座冥王星とはスクエア。
人と深く関わる場面になると、ことさらに
何としても意見を通そうとするこだわりの強さが出ます。

かなり自己主張の激しさが目立つかもしれません。
ただそれも、並々ならぬ洞察力の深さゆえと言えそうです。

金星は水瓶座で6室、
1室の乙女座木星クインカンクスです。

際限のないお金の使い方や、あくなき美の追求、
野放図ともいえる人付き合いの仕方など、
人から見ると不可解に思えるところがあったかも。

そして3室の蠍座土星とはスクエア。

誰に対してもフランクに接することができる一方、
深く関わることには慎重で、孤独を感じやすい面も。
人から愛されようと必要以上に努力するところがあります。

最後に行動面。火星は山羊座で6室です。

乙女座木星とのトラインは、実務能力の高さを生かして、
責務を果たしていく仕事熱心な面を表します。
それによって成功を収める人、といえそうです。

その一方、8室にある牡羊座冥王星とはスクエア。

ことに深く関わる組織の中では、とことんやり通すため、
心身ともにかなり無理をしてしまう所があります。
勝つために限界まで挑戦する、タフで激しい一面も。

パーソナリティはこんな感じで読み解きました。
なんか表現がかくかくしてますが・・・言葉にするのって難しいですね;

実際のシシィはどんな人生を送ったのか?

さて、実際のシシィはどんな人生を送ったのでしょうか。
時系列でざっくりとエピソードを追ってみます。

父のマクシミリアン公がかなりの自由人だったようで、
その影響から、子供時代のシシィは自由奔放に育ったようです。

15歳の時、姉の見合い相手フランツ・ヨーゼフ1世に一目惚れされ、
翌年、16歳で結婚。オーストリアの皇后となる。

結婚後、姑のゾフィ大公妃による厳しい宮廷教育が始まり、
相次いで長女と次女を出産するも、ゾフィの管理下におかれる。

18歳 反オーストリア感情の強かった北イタリアへの巡幸に同行。
19歳 最初のハンガリー訪問。当地で長女が病死。

20歳 皇太子ルドルフを出産。長男もゾフィの管理下に。
22歳 過度なストレスとダイエットにより体調を崩し、転地療養へ。

これが生涯にわたって続く、果てなき旅の始まり。
以降、療養に出かけてはウィーンに戻ると悪化、を繰り返します。

25歳 ハンガリーに傾倒し、ハンガリー語の習得に打ち込む。
後にハンガリー人のイーダ・フィレンツィを側近とする。

27歳 子供の教育や自らに関する決定権について、
皇帝に最後通牒をつきつけ、自立を勝ち取る。

28歳 ハンガリー再訪。オーストリアとの和合に努める。
29歳 オーストリア・ハンガリー帝国発足。ハンガリー王妃に。

30歳 三女を出産。自らの手で養育を行う。
34歳 ゾフィ大公妃死去。18年にわたる戦いの終わり。

この17年後、皇太子ルドルフを心中事件で失うという悲劇に見舞われ、
以降、生涯喪服で過ごすことになります。
スイスのジュネーブ無政府主義者に暗殺され、60歳で生涯を終えます。

シシィに関する数多くのエピソードで有名なのは、

・過剰なまでの美へのこだわり
宮殿内のシェイプアップルームに現代風の運動器具を設置し、
ダイエットのため、ストイックな鍛錬を行っていたようです。
香料とブランデー、卵を使い、何時間もかけて長い髪を手入れしていたとか。

・とどまることのない旅
窮屈な宮廷生活から逃れるため、とどまることなく旅を繰り返します。
中でもギリシャのコルフ島は特に気に入り、何度も訪れています。
シシィの旅を支えるため、皇帝は財力をつぎ込んだようです。

ハンガリーへの情熱と尽力
当時オーストリア支配下にあったハンガリーに対し、
開放的な政策をとるよう皇帝に働きかけ、自らも実現のため奔走しています。
ハンガリーの良き理解者として人々から慕われ、
ハンガリー語は通訳ができるほど、達者だったそうです。

この記事を書くにあたり、参考にした本。私の愛読書です。

大公妃との戦いに疲れ、皇后としての務めから離れて
果てしない旅を続ける日々に明け暮れたことは、

エキセントリックで自分勝手な生き様に映りますし、
様々なエピソードもそのことを語るものが多いのですが、

厳しい制約の中にあって、若くして急激な成熟を求められた、
自我の反動であったのかもしれません。

リベラルな考え方を持ち、自立した生き方を目指すこと自体、
当時の皇后としては、非常に進歩的だったように思います。

ホロスコープを読んでみて。率直な感想

今回、読んでいて難しいと感じたのは、
そのまま淡々とホロスコープを読むこと。

彼女に関するいろんなエピソードを知ってるだけに、
それを払いのけて読むのが、なかなか大変でした;

ただ、これからの進め方についての気づきもありました。

基本に忠実に、ただひたすらそのまま読む。
柔軟に解釈を広げられるよう、知識やスキルを充実させる。

その上で、その人固有の真実に照らし合わせると、
よりくっきりとした解釈につながるのでは、と思いました。

その人の本質に深く迫れるような読み手になりたいです。
まだまだ道は遠い。ひたすら精進しよう・・・

つたない読み解きをここまで読んでくださり、
ありがとうございました♪